☞モルモットの歴史
私たちが普段カワイイと言っているモルモットですが、
そもそもの由来を知っていますか?
モルモットの歴史について考えたことがある人は少ないと思います。
犬や猫が野性から家畜化されたのはきっと大半の人が知っているかと思いますが、モルモットなどの小動物はもともと野生に居てどのような過程で家畜化されたのでしょうか?
今日はモルモットの歴史についてみていきましょう!
モルモット世界の歴史
モルモットの歴史は紀元前からさかのぼります。
以前は弱肉強食のなかやはり、他の動物の食肉として野生にいたようです。
実際に人間に使われるようになったころからさかのぼってみてみましょう。
食肉として家畜化、そしてペットへ
下記ではモルモットの歴史を年表にしてまとめています。
今ではペットという概念が根付いてきたモルモットですが、
現在も
ペルーでは年間6500万匹のモルモットが食用として消費されており、
実験動物としては年間8万匹消費されている現状があります。
モルモット日本の歴史
世界では食用からペットへと扱いが変わってきたモルモットですが日本ではどのように入ってきて現在に至るのでしょうか。
次は日本のモルモットの歴史についてみていきましょう。
日本にモルモットが入ってきたのは1843年のことで、日本で食用としてモルモットが扱われたことはなく、最初は貴族などの上流階級の人しかモルモットに触れることができなかったというのです。
現在では、ペットとして当たり前のようにペットショップにも居るモルモットですが実はそのモルモットの多くは日本で生まれているわけではなく、
中国や台湾から空輸によって日本に来ているのは知っていましたか?
もちろん日本でモルモットのブリーダーをしている会社さんもあります!
モルモットの愛称
みなさん、
・テンジクネズミ
・ギニアピッグ
・ケイビー
・メールシュヴァインヒェン
・コション・ダンド
・ポルキーニョ・ダ・インディア
と聞いて何が思い浮かびますか?すべて同じ動物の名前です。
そうです!
じつは全てモルモットの名前なのですが知っている名前はありましたか?
どうしてこんなに同じモルモットなのに名前が違うのか調べてみました!
モルモット(日本)
実は「モルモット」と呼んでいるのは日本だけなのです。
日本にモルモットが来た当時オランダでは「maemot(マーモット)」と呼ばれていたのが日本でのモルモットの始まりです。
マーモットは本来リス科の動物でアラスカマーモットと姿が似ているためそのように呼ばれました。
日本とオランダではイントネーションの違いから、
マーモット→マルモット→モルモットと変化して広がっていったのではないかと考えられています。
テンジクネズミ(日本)
天竺(テンジク)=遠い国とされており、
モルモットが遠い国からやってきたものとされテンジクネズミと明治時代の動物学会により命名されたと考えられている。
また、ドイツ語で「海を越えてきた豚」が元になっているという説もある。
ギニアピッグ(英語圏)
英語圏では西アフリカの国「ギニアの豚」という意味で「ギニアピッグ(Guinea pig)」と呼ばれ、学名では小さな豚という意味がある。
何故豚なのかというと、食べた時の味が豚肉に似ているからと考えられている。
また他の説では、
南米のギアナ(Guyana)が転訛したためと言われていたり、
当時発見したものが「ギアナ」と「ギニア」を間違えてしまったことから「ギアナピッグ」ではなく「ギニアピッグ」になってしまったという説もある。
ケイビー「Cavy」(英語圏)
英語圏のモルモット愛好家の間では「ケイビー」とも呼ばれていた。
モルモットの学名「Cavia porcellus」からとったとされている。
メールシュヴァインヒェン(ドイツ)
ドイツ語では「メールシュヴァインヒェン」(海の小さな豚)と呼ばれている。
新大陸を横断する航海中でも新鮮な肉を食べられるようにとモルモットが船に積み込まれていたことに由来している。
コション・ダンド「Cochon d' Inde」(フランス)
フランス語でその名が付けられている。
ポルキーニョ・ダ・インディアとともに「インドの小さな豚」という意味が元になっている。
ポルキーニョ・ダ・インディア「porquinho da Indea」(ポルトガル)
ポルトガル語でその名が付けられている。
コション・ダンドとともに「インドの小さな豚」という意味が元になっている。
まとめ
モルモットは以前は家畜として食用で人間の生活に参入してきました。
その起源は紀元前までさかのぼり、紀元前よりモルモットに似た個体が生存していたことが分かります。
時代は変化していき食用から家畜用に飼育し、実験動物やペットに変わっていったころから日本に伝わり日本では今でもペットとして広い年代層に愛されています。
現在では
・ペットとして飼育
・実験動物として飼育
・食用として飼育
されている3つに大きく分かれています。